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披露宴のヒント
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結婚披露茶会
日本料理、中華料理の披露宴もありますが、会の進め方は、フルコースの場合とほとんど同じ。ただ食事が違うだけであります。「費用と形式から見た披露宴の実例」(掴督)にもその実例が示されておりますが、なおご参考までに、そのヒントを申し上げてみましょう。
結婚披露茶会
新郎だお茶をたて、新婦が半東となってお客さまを次々とおもてなしするという、披露茶会もあります。これは大寄せのような形式にして、午前十時から午後四時頃まで、自由にお客さまにおいで願い、おしのぎの軽いお八寸のとき、新郎銚子を持つてまわる。弁当もあって、ちょっと日本風のカクテルパーティーとでもいいましょうか、時間にしばられずに招かれて、新郎または新婦手ずからのお茶を頂戴し、親しくお話もできる、たいへんいい思いつきの披露宴で楽しいものですやまのうちきんざぶろうーと、お茶人であり画家の山内金三郎氏が語っておられます。
福田宗位氏と幸子さんの場合は、福田氏が表千家茶道の宗匠であるだけに本格的ですが、ご披露してみましょう。台子で薄茶点前の新婦、後見は新郎の母堂。
福田氏の言うには
お嫁さんは、私より七つ年下、お茶とお花の古い友だちだったのですが、家庭の事情で別々。つき合ってから十一年目に結婚したわけです。こういう年寄りの結婚では、あたりまえのことをやつてもおもしろくないから、ちょっと変わったところをやって、みんなを驚かしてやろうというわけで、茶会式披露宴をやったのです。
その披露は
お仲人は参議院議員の谷村氏、会場は戸倉温泉の笹屋ホテル、来客者一五〇人。はじめ仲入の薪郎新婦紹介があってから懐石、(→時間)最後の八寸のときに、新郎新婦が銚子を持ってまわりました。それから中立ち一〇分(申やすみ)、その間、謡曲。新郎の濃茶点前(島台茶わん)と、新婦の薄茶点前二時間、後見はおかあさまの宗好宗匠。
引出物
膳所焼き白ぐすり茶わん:これは新婦の薄茶点前のとき、水屋からのたて出しの茶わんがそのまま引出物となったもの。宗位、宗石(新婦)の箱書きつき。
引菓子:千代結び有平、鶴亀打ち物、菓子器ヤンボ(大阪鶴屋八幡製)。
寿扇:丹頂扇、吸江斎好み。
司会は友人二名交替で、受付けも友人。テープレコーダー係一名、8ミリ係一名、カメラ係二名。友人全部スピーチとしました。出席者四十五名、仲人なしの披露宴です。
進行次第は
(1) 入場着席ピアノ「エリーゼのために」(レコード音楽)
(2) 開会の辞(司会者)
(3) 新郎新婦紹介
(4) 指輪の儀結 新郎から新婦の指に。
(5) 乾杯の儀(叔父の音頭)
(6) 両家の父あいさっ、
(7) 友人スピーチ ニ人の友人を交互に組む。前もって順番を書いた紙片を渡しておく。
(8) 両家の父の謡い、仕舞「屋島」、速吟「高砂」
この間、新婦お色直し。
(9) 親戚代表スピーチ(叔父、いとこ)
(10) 兄弟代表スピーチ(兄、妹)
(11) 新婦、新郎あいさつ
(12) 閉会の弁(司会者)
(13) 退場、琴「六段」(レコード)
席のアイディア
西洋料理の出し入れのときのやかましさをきらって、大皿に盛りつけたものを自由にとりまわすという形式にして、一卓八名で六テーブル。そのグループには必ずその隣りの一人が知人であるように配慮して、ご両人の関係者をほぼ半分に混ぜ合わせました。
和気あいあいとするためにも、出席者を紹介したほうがよいと思い、全員の名前と位置を示す座席図(前ページ参照)を作成、それを受付けで一人一人に渡し、その人の座席のところにだけリボンをはりつけ、同色のリボンの結んであるいすにすわるように指定。各テーブルは、赤、だいだい、黄、黄緑、緑、青、紺、白の八色分け。
このリボンは、宴の終了後、卓上の花をおみやげに持っていただく際に、花束をしばるのに使用。卓上の花は、プリージア(白)、スイートピー(赤、桃色)の二種に統一。この花々は、結娼式のときのいわくつきの花、またこの季節最盛期のもの。
二次会
新婚旅行に出かける前の一時間半、これは会場がステーションホテルで、汽車にはすぐまにあうので、出発までの余裕を、友入と家族の方々と披露宴の隣室を借りて二次会。ここでは、前よりもさらにくだけた話が出て、いっそう楽しさを印象づけたーと二八は語っておられます。
最近これとは別ながら、一日に二度の披露げいけだまさひろ宴をされる方もあります。池田昌弘さんは、おかあさまが、生花の古流家元という立場から、家元関係、その他公的な交際の方々を、昼間東京会館に多数招かれました。そして昌ようこ弘さんや新婦陽子さん関係の先輩やお友だちは、この夜、会費によるパーティーを開きました。ここでは、ぐっとくだけた披露宴となったわけです。
はぎの萩野さんの場合も、お家や会社の上役関係を昼間お招きして、夜はお二人だけのそれこそビールや洋酒の乾杯が相ついだという、はなやかなものとなりました。つまり正式なフルコースの宴と、くだけたブッフェスタイルの交互ともいいましょうか。
結婚は二人だけの問題とはいいきれない、まだ家と家との関係もある現在としては、若い人たちの気持を満足させる祝宴にするために、二通り開かれることもやむを得ないことかも知れません。
夏の披露宴には
夏はごくあっさりとしたごちそうで、新郎新婦も、お仲人も、お客さまも気軽なのが何ヱくぼたより。窪田さんは高校の先生。夏休みに新宿生活館でお式を。披露宴は、ビールで乾杯、一時間余という、まことに夏らルく、さわやかで、楽しいものでした。
前菜:ビールのおつまみとしてウィンナソーセージ、焼き豚、サラダ、アスパラガス、魚の黄身焼き一皿一〇〇円。、
サンドイッチ:ハムと野菜で六〇円、かごに盛って涼しそう。
ぐだもの:メロンとアレキサンドリプ、五〇円。
料理は計一二〇円也、そのほか、ビールとジュースの飲み物。話もはずんで、一時間でじゅうぶん祝福に満ちた披露宴でした。
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